人名地名の新鉱物・大阪石

今日も人名地名に因んだ新鉱物を紹介しよう。今日の画像は大阪府の名が付いた新鉱物、大阪石だ。本鉱は当時岡山大学の院生だった大西政之氏によって大阪府箕面市内の廃鉱「平尾旧坑」から発見され、草地功教授らの指導下、分析研究が進められ未知の鉱物と判明し、IMAに申請し承認された新鉱物だ。とても美しい淡青色の六角板状結晶を成した亜鉛を含む硫酸塩鉱物の一種で、Wikipediaにも詳しく載っているので、此方も読んで頂きたい。大西氏によると、本鉱は簡単に脱水してナミュー石に変質してしまうが、水に浸すと元の大阪石に戻るといった面白い性質が有り、元々ナミュー石で産したものは水に浸しても大阪石に成らないとの事で、こう言った面白さが分析では厄介さに変わったと聞き及んでいる。